2010.03.03(水)〜 03.09(火)

ベトナム社会主義共和国
     カンボジア王国
     
       ベトナム社会主義共和国
  首都 ハノイ        人口 約8616万人
  通貨 ドン(1米ドル=約17800ドン)
  略史 1945 ベトナム民主共和国成立
     1954 南北分裂
     1965 米軍直接介入(北爆)開始
     1975 ベトナム共和国政府無条件降伏(サイゴン解放)
     1976 南北統一(ベトナム社会主義共和国成立)

         カンボジア王国
  首都 プノンペン     人口 約1340万人
  通貨 リエル(100ニューリエル=約2.4円 米ドルがそのまま使える)
  略史 1953 カンボジア王国としてフランスから独立
     1975 クメール・ルージュ(KR)が民主カンボジア(ポル・ポト)政権を樹立
     1979 KR敗走。プノンペン政権と民主カンボジア三派連合の内戦が続く
     1991 パリ和平協定
     1993 ラナニット第一首相、フン・セン第二首相の2人首相連立政権
     1998 第一次フン・セン首班連立政権発足
     2008 第三次フン・セン首班連立政権発足





   ベ ト ナ ム


ハ ロ ン 湾

ベトナム初の世界自然遺産。「海の桂林」とも呼ばれ 神秘的な奇岩に彩られた 降龍伝説の地。

ハ(降りる) ロン(龍) という 地名は、昔この地に龍の親子が降り立ち、口から宝玉を吐き 出して敵を蹴散らした際、それらが数々の奇岩となって海面に突き刺さったという伝説に由来する。

首都ハノイから車で3時間30分、中国との国境にほど近い所に位置する。約1500平方Km にも及ぶ湾内に 大小約3000もの島々が奇峰のごとく浮かぶ。壮大な山水画の世界はべトナム第一の 景勝地となっている。

約6時間ジャンク船に乗り 多くの奇岩、水上生活者、市場、途中下船して鍾乳洞を見学。 ランチは船内で新鮮な海の幸を使った海鮮料理を頂く。ベトナム料理はとても美味しい!





バッチャン村・水上人形劇

600年以上の歴史を誇り、ベトナムを代表する陶器バッチャン焼の故郷。


バッチャン村はハノイから車で40分。 水牛車に乗って ゆったりと散策しました。

小さな村には約2000もの窯があり、多くの工房で見学や絵付け体験が可能。 記念にマグカップを購入。

移動中のバスからは、のんびりした田園風景が広がり 田植えが始まっていました。

水上人形劇は、ベトナム北部にある ホン河デルタ地帯が発祥の地とされていて 農民たちが農作業の合間 の気晴らしと豊作を祈って行われていた。 また、土地の多くが川や水田という地域のため 人形を動かす仕組みを水中に作る工夫が生まれたらしい。






ハ ノ イ

ベトナムの首都。約1000年の歴史を誇り、緑豊かな街並みが残る古都。

ハノイは今年千年祭があるので、街の電光掲示板に あと 219日 とでていました。

中国とフランス文化の歴史を残す街並み。首都でありながら ホーチミンに比べ人口が少なくのんびりと 懐かしい雰囲気に包まれている。
また、ホアンキエム湖周辺は市民の憩いの場となっていて 赤い橋を渡ると 玉山祠がある。

昔の面影を残した旧市街は’36通り’と呼ばれ 36業種の職人たちが職種ごとに分かれて暮らしていた。

孔子廟とも呼ばれる’文廟’、パリの オペラ座を模して建造された’大劇場’、そして北京の 天安門広場を イメージさせる’ホーチミン廟’と広場を訪れました。アーモンドの木の若葉の緑がとても印象的。





   カンボジア


シェムリアップ

ハノイ から空路 カンボジアの シェムリアップに入る。
シェムリアップは、トンレサップ湖の北に位置し アンコール遺跡群の 観光の拠点となっている。
9世紀から 約600年にわたり繁栄を謳歌した アンコール 王朝は、カンボジアが 世界に誇る数々の至宝、遺跡を残しています。 
今回 旅の決め手となったのは ″ 感動体験!!アンコールバルーン(気球)に乗って上空180〜200mの高さから世界遺産 アンコールワットをご覧いただきます!" です。 
バルーン(気球)は 如何だったでしょう〜〜



アンコールワット

密林に守られ、天空の楽園と謳われる 神秘の遺跡。

太陽神 ヴィシュヌ に捧げられたアンコールワットは、背後から後光が差すように太陽が昇る。
アンコールは「王都」ワットは「寺院」を意味し、三重の回廊に囲まれた本殿と4基の塔堂の中心に ひときわ高い 中央祠堂がそびえ立っています。

修復が終わったばかりの中央塔へ行くことができ、第三回廊の急な階段を必死に登る。
中央塔はアンコールワットの中枢で壮大な宇宙の中心と信じられている ’須弥山’を象徴するとされている。

今回の旅の目玉 アンコール・バルーンで、上空約200mに上がり、壮大な景色を一望しました。 ちょっとした勘違い。バルーンは固定されていて 鳥のように飛べなくて・・




ベンメリア、 アプサラ・ダンス

発見当時のアンコールワットを髣髴とする 手付かずの ベンメリア遺跡。

東のアンコールワットと呼ばれる ベンメリア遺跡は シェムリアップから車で約2時間の所にあり、 密林の中に、発見当時のままの姿でそっとたたずんでいる。

僅かに木道がしいてあるが、殆どは道なき道で 崩れ落ちた大きな石や木々の間を慎重に進んでいきました。

アプサラ・ダンスは、夕食をしながら観賞。
8世紀後半から9世紀に生まれた宮廷舞踊で神への祈りとして踊られた。

クメール文化の華 とされる アプサラ・ダンスのモデルとなったのは、乳海攪拌の結果として 海から誕生した天女 アプサラス。




アンコールワット遺跡群

見事なレリーフが残る バンテアイ・スレイ。 そして 東メボン と プレ・ループ

バンテアイ・スレイ は"女の砦"を意味する小さな寺院で、赤色砂岩を主原料としている見事なレリーフは 美しい4色(赤・紫・黄・黒)の砂岩が使用されている。     順に、
・カーラの上に乗るヴィシュヌ神
・聖水を浴びるラクシュミー
・踊るシヴァ神
・カーラに乗るヴィシュヌ神
・ヒマラヤのカイラス山で瞑想するシヴァ神
・猿の兄弟喧嘩
・雨乞いをする人々とインドラ神

アンドレ・マルローの 盗掘事件で有名な
デヴァターは ”東洋のモナリザ”と呼ばれる。

東メボンはピラミッド型寺院で、建設当時は水の中に浮かぶように建っていた。
プレ・ループは、東メボンの南 約1.5Kmに位置し、構造も 東メボンによく似ている。




アンコール・トム、 象のテラス

「大きな都」 を意味する アンコール・トム。 その中心寺院 バイヨン。

アンコール王朝の栄華を伝える
           アンコール・トム。
南大門は高さ23mあり、上部にハスの王冠を付けた観世音菩薩の四面仏塔が、東西南北を見据える。 環濠にかかった橋は、左側に神々の像が、右側に阿修羅の像がナーガの胴体を抱えて54体ずつ並ぶ。

日本国政府 アンコール遺跡救済チーム広報担当の吉川 舞さん、専門的な内容を織り交ぜ要領よく 説明してくださって有難うございました。バイヨン南経堂修復工事が 無事終わることをお祈りします。

バイヨンは、顔・顔・顔の四面仏塔が林立し圧巻である。
壮大な式典が執り行われた象のテラス。3つの頭をもつ象神の長い鼻がハスの花を掴む。




バンテアイ・クディ、 タ・プロム

「僧侶の砦」 を意味する バンテアイ・クディ。 「梵天の古老」 を意味する タ・プロム。

バンテアイ・クディはジャヤヴァルマン7世により ヒンドゥー教寺院から 仏教寺院に改造された。
上智大学アンコール遺跡国際調査団が、保存・修復・調査・研究の対象としている遺跡。

タ・プロムはジャヤヴァルマン7世が 王位について最初に建設した寺院で、母の菩提を弔うために建立したと言われいる。

発見されたままの姿で残る タ・プロム。
”密林に忘れ去られた遺跡”というイメージにぴったりで 回廊をわしづかみにする ガジュマルの木は 樹齢が300〜500年ともいわれ面妖ながら芸術的な威厳を放っている。

ガジュマルがしっかりと根を張り、除去すれば遺跡そのものが倒壊するので現状保存となる。




デヴァター、プラサート・スープラ、四面仏顔像、他

心に残った 縦のシーンを集めてみました。

アンコールワットの回廊に数多く残る
          ’女神 デヴァター’ の レリーフ。

1970年から20年に渡って続いた内戦で、銃弾の痕や彫刻の破壊も見られますが レリーフや回廊内部 森本右近の落書き なども比較的綺麗に残っています。

日本国政府アンコール遺跡救済チームが修復した2塔。プラサート・スー・プラ N1塔 と N2塔です。

巨大なガジュマルやスポアンの木が、大蛇のように建物に絡みついています。
遺跡の保存には、過去の状態に戻す復元保存と、自然と共存させる現況保存の二通りあり、タ・プロムは後者の 方法です。

最も美しいとされている 四面仏顔像は、
         ’クメールの微笑み’と呼ばれている。
雨季には目蓋に水が溜まりすすり泣くように、乾季には 神秘的な微笑みを たたえたように変化するそうです。



アンコールワット遺跡群は、高度な技術で作られたレリーフの数々、類を見ない巨大な四面仏塔など 驚嘆する ものばかりでした。そして神の力はすごい。そして何事も永遠ではない。なんて事を感じました。
それにしても エキゾチックで 素晴らしい!! ところが、近年 膨れ上がるアンコールワットの入場収入は 所有者の中国系ベトナム人と カンボジアの王、ほんの僅かの高官に配分されることを聞いて 驚きと矛盾を感じています。そのことは 別にして、多くの国々やチームが 遺跡保存のために知恵を出し合って努力している姿に 大変感動しました。


撮影 Canon EOS Kiss X3 & Canon IXY digital 830 IS & Panasonic TZ3     ホーム     ページトップヘ    



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