2015.01.23(金)~ 01.30(金)

     エジプト・アラブ共和国

アラブの春 以降 中止になっていた エジプト周遊のツアー、4年ぶりに復活です。タイトルは 「 古代文明が色濃く残る 感動のエジプト周遊8日間 」。 関西空港から ドーハを経由して ルクソールに到着。そして ナイル川クルーズを楽しみながら エドフ、コムオンボ。アスワン からは バスで アブシンベル。再び アスワンに戻り、空路で カイロ、ギザ を訪れました。
クーデター後の「 エジプト考古学博物館 」は如何だったでしょう。
首都  カイロ  Cairo
国旗  赤、白、黒 横三色の中央にサラディンの鷲(国章)を配する
面積  100万1450㎢ 
    (世界で29番目の広さで、90%以上が砂漠地帯)
    (西に リビア、南にスーダン、北東にイスラエル と隣接し     北は地中海、東は紅海に面している)
宗教  イスラム教 90%
    キリスト教(コプト派)10%  
    (但し、宗教勢力による政治活動やイスラム主義的な活動は
    禁止されている)
言語  アラビア語(公用語)
通貨  エジプト・ポンド LE(US$が使用できるところも多い)
古代エジプトは、ナイル川上流にあたる (かみ) エジプトと、ナイルデルタ周辺の (しも)エジプト
  二分され、歴代のファラオたちは この二地域を統一して、各地に巨大なピラミッドや神殿を建設した。





ルクソール

中王国時代に国内を統一する首都となり、新王国時代にかけて アメン神信仰の総本山として栄えた。
また ナイル川をはさんで東西に2分され、東側は「生者の都」 西側は「死者の都」といわれていた。


カルナック神殿

 
カルナック神殿

大勢の観光客です!!

現在塔門前にある牡の頭のスフィンクスは第1中庭から運び出されたもので、
当時 ルクソール神殿との間の約3Kmの参道は、両脇のスフィンクス によって守護されていた。





オシリス神のポーズをとるラムセス2世の巨像

足の間にいるのは
ベント・アナト妃とされる







アメン大神殿を中心とした エジプト最大級の神殿。



ラムセス3世神殿(?)








ラムセス2世の巨像   天井に見られるレリーフ    中央通路の両側の12本は、高さ21mの 開花パピルス柱






トトメス1世オベリスク。   右二つは、ハトシェプスト女王オベリスクで、エジプト国内に現存する最大の物。



ハトシェプスト女王が「2国を照らす」と称えたオベリスク は対になっていて、 もう一つの先端は広場に横たわっている。



アメンヘテプ3世が着工、ラムセス2世が装飾した 大列柱室 は、当時、石の天井で覆われていた。






ルクソール神殿


ルクソール神殿

カルナック神殿の 副殿として造られる。

現存する神殿の大部分は、新王国時代・第18王朝の
アメンヘテプ3世と、第19王朝の ラムセス2世の2人が建設したもの。





参道、塔門、中庭、大列柱廊、列柱室、至聖所などがあり、
途中で主軸が10度ずれているのは、 神殿の正面を太陽の昇る東側に向けるためだったらしい。




かって門前には6体のラムセス2世像があった。

カデシュの戦いがレリーフに描かれた第1塔門と、高さ25mのオベリスクはラムセス2世の建立。

対になっていたもう1本のオベリスクは、現在、パリのコンコルド広場にある。






 
ルクソール神殿


ラムセス2世の中庭

閉花式パピルス柱に囲まれた広場。









柱の間にラムセス2世の立像が並ぶ。












大列柱館入口2体の
ラムセス2世の座像









 
ルクソール神殿


アメンヘテプ3世の中庭

合計64体の閉花式パピルス柱が立つ広場。






大列柱廊

巨大な開花式パピルス柱が立ち並ぶ。

柱の高さはおよそ19m。

残念ながら上部の開いた状態の花は撮れていない。







アメンヘテプ3世の中庭


石像はルクソール博物館で見ることができる。








 
ルクソール神殿


ツタンカーメン王と
アンケセナーメン王妃










皇帝崇拝の場


ローマ皇帝を崇拝するため ローマ時代に改造された場所。









4人のローマ皇帝や ローマ風の衣装を身につけた人々の壁画もある。








ラムセス2世の座像の側面や 後ろ側に施された彫刻。






ルクソールの風景

左上は、停泊中のクルーズ船。        他は、車窓から見た 街の風景。






側道の路肩は白と黒に塗られていることが多い。    右下は、バナナをトラックいっぱいに積んで・・・






のんびりとした時間が流れていました。         二頭立てのロバ車?が行く。






二日目の夜、船内で ベリーダンスショー を楽しむ。






ルクソール西岸

死者の町 といわれた 歴代ファラオの眠る 西岸へ ボートに分乗して渡る。 5~6分で着く。






メムノンの巨像

アメンヘテプ3世の埋葬殿前にあった石像。 西岸の遺跡の入口にあり、朝日があたって美しい。







ハトシェプスト女王葬祭殿

 
ハトシェプスト女王
       葬祭殿


古代エジプト唯一の女性ファラオ ハトシェプストが造営した葬祭殿。

崖を利用した3建ての葬祭殿で秀麗な姿からとりわけ神聖なものと称えられていた。







3階テラスに進むと王の立像がいくつも並ぶ 門がある。











全体の設計を 担当したのは 側近で建築家のセンムト










 
ハトシェプスト女王
       葬祭殿



3階のテラスから。

番人らしき男性が。









白いターバンのエジプト人。 雰囲気ありますね。








スロープは2階テラスから3階にも続いている。

ここは1997 年11月 テロが発生し日本人観光客が犠牲になった場所。

そんな凄惨な事件があったとは思えないほどに壮麗で美しい。





 
ハトシェプスト女王
       葬祭殿



アヌビス神礼拝所の壁画。

左は
アヌビス神(アヌビス神は犬の頭をした神様)

右は
ホルス神トトメス3世










左は
??と 太陽の神 ラー


右は
捧げ物を前にする
アメン神










 
ハトシェプスト女王
       葬祭殿



礼拝堂は南方の国プントとの交易図、ハトシェプストの誕生伝説のレリーフなどがある


右は
ハトホル女神の象徴である
牝牛のレリーフ










左は
紅海から もたらされた
ミルラの木?(樹液を焚くと香ばしい香りがする)


右は
ヒエログリフにもなっている 有翼日輪









 
ハトシェプスト女王
       葬祭殿


古代エジプト唯一のテラス式神殿。

入口から電気自動車で進む。 この葬祭殿が3500年も前に 人間の手で造られたなんて。 すごい!!








帰り際、歩いて葬祭殿に向かうカップルの姿が印象的でした。







近くには、発掘・建設中の葬祭殿が見られる。


偉大な女王ハトシェプストはクレオパトラが誕生する1500年もの昔 広大なエジプト全土を治め 約23年間統治した。





王家の谷

古代エジプトの歴史を飾った王たちが眠る「王家の谷」は、現在までに64の墓が発見されている。しかし、
1922年にハワード・カーターによって発見された ツタンカーメン王 以外の墓はすべて盗掘を受けている。

今回、4つの墓に入る。 が ・・・  カメラ、ビデオの撮影は一切禁止で、写真はありません。
ラムセス9世ラムセス3世セレナクトタウセルト、そして ツタンカーメンの墓でミイラを。

   




ナイル川クルーズ

クルーズ船に戻り、 ルクソールを 出港。





夕日に染まりかけた 両岸の風景。





船室からの景色。    行き交うクルーズ船。    夜中にエスナ水門 を通過。







エ ド フ

ルクソール と アスワン の中間に位置する、ナイル川 西岸の町。  

朝、エドフに着き、船を降りて馬車で ホルス神殿 へ。      下は、賑やかな町の風景。






ホルス神殿

ホルス神殿

道路は大渋滞。 
でも~~
馬車優先らしく猛スピードで パカパカパカ。 10分で到着。 あ~ 怖かった。









ホルス神殿 の入口付近。

チケット売り場は、押し合いへし合いの大混雑。









高さ36m幅79mもある巨大な塔門には、ホルス神 と ハトホル女神の前で敵を打ちのめす プトレマイオス12世が描かれている。(プトレマイオス12世はクレオパトラの父)





ホルス神殿


小さく写っているので判りづらいが、第1列柱室の前の大きな(?)ホルス神像









ほの暗い空間に復元された舟形の神輿。

神輿の先端にはかわいらしい神像がある。










ホルス神妻ハトホル女神 のレリーフ。






国内で最も美しい ホルス神像 は大人気。    扉に描かれたレリーフ。      列柱室の柱と天井。






コム・オンボ

アラビア語で「オンボスの丘」という意味。アスワンハイダム建設により、ナーセル湖に家が水没 した ヌビア人10万人が移住してきた場所でもある。現在は サトウキビ生産や工業が盛んな都市。


コム・オンボ神殿

   ナイル川東岸の小高い丘の上にある。      ゆっくりと接岸する クルーズ船。 (写真右回りに)







コム・オンボ神殿


ゆっくりと近づいていく クルーズ船からの眺めは最高。










夕日に輝くコム・オンボ神殿 


2つの出入り口と
      至聖所がある。










夕日を浴びて輝く 塔門。








コム・オンボ神殿


天井に残っている太陽神を象徴する有翼日輪 のレリーフ。










ハヤブサの神や ワニの姿をした ソベク神など様々な神のレリーフがある。










ハロエリスセベク
        レリーフ。





流暢な日本語で説明する現地ガイドのエマードさん。   出産シーンといわれている珍しいレリーフもある。







コム・オンボ神殿


敷地内にある ワニの博物館

ワニのはく製がずらっと並ぶ

ナイルワニは近年 随分数が減ってしまっているとか。








ワニの 卵の はく製??












ワニの ミイラ。









コム・オンボ神殿


ライトアップされた
コム・オンボ神殿 も美しい。









神殿からの夕日。

現地時間 5:33











あっという間に 沈んでいきま した。

現地時間 5:40





ア ス ワ ン

交易と花崗岩の生産地として富み栄え 今もその面影を辿ることができる。アブシンベルへの観光拠点でもある。

アスワンハイダム

水の安定供給と発電のため、1964 年 旧ソ連邦の協力で建設された。  軍事機密であるダムの撮影には制限がある。





ダムへの入り口付近。  ダムは、長さ3830m、高さ111m、エジプトの消費電力の20%をまかなう。





アブシンベルへ移動するバスの中から   鉄塔マニアになりそう・・   巨大なアスワンハイダムの 記念塔







アスワンハイダム → アブシンベル (約3時間) (車窓から)

ラッキー!! 蜃気楼 です。まるで水があるみたい。      次々と現れる 鉄塔たち。  楽しい~~~







アブシンベル の レストラン

ヌビア人の レストラン へ。    美味しい タジン の昼食です。     子供たちもお洒落な服を着て・・







アブ・シンベル

スーダンとの国境近くにあり、エジプトにとって南方の脅威だったヌビアと呼ばれる地方にある 。


アブ・シンベル大神殿

ラムセス2世によって造られた世界最大の岩窟神殿。

入口から進むとナーセル湖が見え 左手に曲がると岩山を背にラムセス2世の巨像が現れる。




ファラオの中のファラオと称えられた ラムセス2世はこよなくヌビアの地を愛した。

そして、ここに自らの神殿と第1王妃ネフェルタリの神殿を建設した。







大神殿の4体の像は、
青年期 から壮年期までの
ラムセス2世像

その足下に並んでいるのは家族の像。







 
アブ・シンベル大神殿

1960年代アスワンハイダムの建設計画により 水没の危機にあったが、
ユネスコによって国際的な救済活動が行われた。






1964年から1968年の間に 正確に分割され、約60m上方 ナイル川から210m離れた丘へ 移築された。

落ちていた頭も移築前の状態そのままで足下に置かれている。






この大規模な移設工事がきっかけとなり、遺跡や自然を保護する世界遺産が創設され、

門番の男性に、扉の鍵を持たせてもらう。






 
アブ・シンベル小神殿


大神殿から200m位離れた所にアブ・シンベル小神殿 がある。








2体の ネフェルタリ像
4体の ラムセス2世像
交互に置かれている。

脇には王子と王女を配置している。








資料館の中の
  アブ・シンベル小神殿

ファラオの中のファラオ と称されるラムセス2世は、
90歳まで生きて100人以上の子供がいたそうです。





ホテル  セティ・アブシンベル

アブシンベル にある唯一のホテル。  敷地内から ナセル湖 が一望。  神殿まで バスで3分。








アブ・シンベル大神殿


ホテルを 朝5時に出発。

朝日に照らされる 幻想的な神殿が見られるというので








朝、5時50分 

太陽がナーセル湖に昇ってきました。








朝の太陽に輝く
    ラムセス2世像

岩山を掘って造られていて
 正面の高さ約33m。
 巨像の高さ約21m。
 幅約38m、奥行約63m。







 
アブ・シンベル大神殿


ナーセル湖に昇る太陽。







入口から 真っ直ぐ進んだ一番奥に4つの御神体がある。

左から
・万物の創造主プタハ神
・王の守護神アメン・ラー
・ラムセス2世
・太陽神ラー・ホルアクティ の座像が並んでいる。






春分の日と秋分の日の年に2回 入り口から差し込んだ朝日が座像の顔を順番に照らしていく。

冥界の神・プタハ神には光が届かないように設計されているらしい。





アスワン に戻り、ボートで中州にある レストラン へ。      ファルーカ (帆掛け船) 気持ちよさそう~



左は、 アガサ・クリスティ「ナイルに死す」を執筆し、 舞台となった ホテル「オールド・カタラクト」




カ イ ロ

近代エジプトの首都 カイロ。古代ピラミッドの遺跡が立つ ギザまで車で約30~40分の距離にある。

朝、ホテル モーベンビック・リゾート・ピラミッズ から ピラミッドを見る。







三大ピラミッド


三大ピラミッド


クフ王 ピラミッド。

カフラー王 ピラミッド。

メンカウラー王 ピラミッド。







10年ぶりの ピラミッド。

前回乗ったラクダはパス。
メタボな身体で乗るのはちょっと可哀想かな・・・







中央の白い建物は、
太陽の船博物館

大ピラミッドの南側で発見された世界最古の木造船を展示。

1224個もの部材に解体された船の復元には数年かかった。






 
三大ピラミッド


クフ王 のピラミッド。

やっぱり大きいなあ。








観光客用の入口から。

頭をぶつけながらたどり着く王の間は、蓋のない石棺が置かれている。










外国人の観光客。

結構 大胆な行動です。








 
スフィンクス


スフィンクスとピラミッドをつなぐ参道は、かつて屋根が付いていたらしい。









スフィンクス と
 カフラー王 のピラミッド。












音と光のショーが行われる会場。ぎっしりと椅子が並べられている。







 
スフィンクス


ライオンの体に人間の頭を持つ。

ギザのスフィンクスは、
長さ57m、高さ20m もあり世界最大。









前足の間には 夢に碑文と呼ばれる石碑が立つ。










スフィンクスにはしっぽがあると聞いて探してみる。

あった~~








エジプト考古学博物館

偉大なるファラオたちの 遺産が集う博物館。

セキュリティチェックは2度。チケット購入後、持ち込み禁止のカメラ ビデオなどを預け、館内入口でもう一度。



クーデターによる被害はどれくらいなのか よく分かりませんでした。唯一、隣のビルが黒く
焼け爛れているのが目に入り、貴重な展示品に類焼しなかったことに胸をなでおろしました。



10年ぶりのエジプト。アブシンベルルクソール やっと実現しました。ユネスコの世界遺産創設の
きっかけとなったアブシンベル神殿。朝日に照らされる姿は、三千年以上前と変わらないのでしょう。
前回、シナイ半島に渡り、ラクダの背にゆられて1時間半、満天の星を仰ぎながら シナイ山に登って
ご来光を眺めた時の感動を想い出しました。(現在は、危険地域で 行くことはできませんが)
そして なんだか物騒な空気で 無事帰れてほっとしています。 色んな国に散らばっているエジプトの
財宝たち、いつの日か 里帰りできる日が 来ることを願っています。    2015.03.03 更新 
                                   2015.04.04 再更新


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